原爆投下78年、被爆者語る SF金光教会で平和祈念慰霊式典

原爆への平和祈念と慰霊の式典で、娘のミオイさんの手を借りながら、長崎の原爆生存者と犠牲者を偲んでランタンを捧げる花岡伸明牧師(左)=8月9日、サンフランシスコ金光教会(マーク・シゲナガさん提供)


長崎への原爆投下から78年の8月9日、平和祈念と慰霊の式典「平和への追悼」がサンフランシスコ金光教会で開催、オンライン配信もされた。同式典は今年で4回目。被爆者友の会、日米ファンデーション、日米宗教連盟(JARF)が共催。母親が被爆者だった同教会のアラン・マツイ師が司会を務めた。

生後8カ月で長崎で被爆した牧師の花岡伸明さん、広島で被爆したジャック・ダイリキさん、藤本聖香さんが体験を語った。花岡さんは6歳で母親を、その3カ月後に姉を白血病で亡くし、兄も自身が22歳の時に亡くなった。生涯を通して「精神的、社会的に」苦しんできた花岡さんは多くの被爆者同様、就職や結婚への影響を恐れ、被爆者であることを隠すよう言われてきたという。ダイリキさんはその日広島へ入る予定だったが、列車が15分遅れたことで命拾いをした。藤本さんは「何かが降ってきた」ことと「強風が吹いていた」ことを覚えている。

式典ではドキュメンタリー映画『ヒロシマの校庭から届いた絵』が上映。同作品は広島市の本川小学校の児童たちが寄付への感謝を込め1948年に贈った平和と希望を描いた絵が、数十年後に首都ワシントンのオール・ソウルズ・ユニテリアン教会の地下で発見、修復され2010年に海を渡り当時の“画家たち”と再会した軌跡を収めている。JARF会長でサンフランシスコ仏教会開教使補のエレイン・ドンリン師、金光教会のジョアン・トロサ師、川初正人師、ロドニー・ヤノ師、キリスト合同長老教会の鈴木央子牧師らが異宗教間の儀式を執り行い、犠牲者追悼の灯籠の儀式なども行われた。

花岡さんは「二度と誰に対する核攻撃もないことを願い、私たちは生き続けるのです」と、聴衆に呼びかけた。

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