ワシントン州のシアトル別院仏教会で昨年大晦日に火災が発生し、創設以来保存されていた歴史的文書が消失した。シアトル警察は、事件当時同別院に侵入し放火したとされる容疑者を逮捕した。
火災当日の正午、約280人が同別院で行われた除夜会(大晦日の奉納サービス)に集まった。しかし、火災により元日の奉納サービスが中止となる。また、年が明けた2日、大晦日の火災の残火から再び出火。約1時間で鎮火されたが、寺院地下にあるアーカイブエリアにあったシアトル盆踊りやボーイスカウト隊の資料に被害が出た。事件の現場検証が終了するまで寺院は閉鎖されるという。
検察庁によれば、今回の事件をヘイトクライムとして捜査はしていないが、可能性はゼロでないとしてケースが見直される可能性もある。
同仏教会は、1909年に創設された浄土真宗本願寺派の寺院。現在ある建物は戦前の1941年に設立されたもので、シアトル市の歴史的建造物に指定されている。同別院の公式サイトでは、復興支援のための寄付を募っている。
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