日系人強制収容「追憶の日」 ベイエリア、LAでイベント


第2次世界大戦中の1942年2月19日、フランクリン・ルーズベルト大統領は日系人約12万人の強制収容を指示する大統領令9066号に署名した。毎年2月19日前後には全米各地で日系人強制収容に思いをはせる「追憶の日」のイベントが行われる。

 

サンフランシスコでは2月17日、日本町のAMCカブキ8劇場で「正義の光を携え、家路を探す」と題したイベントが開催。今年は日系人の強制収容と現在のパレスチナ人の苦境との類似性を焦点に、イスラエルとパレスチナの間の恒久的な停戦を求め、また人種差別を受けてきた黒人に対する賠償への連帯を呼びかけた。サンフランシスコ州立大学のアラブ・イスラム民族ディアスポラ研究プログラムの創設者でありパレスチナ人であるラバブ・アブドゥルハディ博士にクリフォード・I・ウエダ平和人道賞が授与された。

サンノゼでは同18日、日本町のサンノゼ仏教会別院体育館で「若者の行動主義:コミュニティの構築」と題したイベントが開催。サンノゼ州立大学卒業生のニーナ・チュアンさんは、マイノリティが直面する警察の横暴などの不正義についてスピーチをし、またススム・イケダさんがアリゾナ州のポストン強制収容所での体験を語るビデオが公開された。強制収容された人々を追悼し、日本町を歩くキャンドル・パレードも行われた。

サクラメントでは同10日、「北カリフォルニア追憶の時」がカリフォルニア博物館で開催され、ジョン・オオサキ監督の映画『Not Your Model Minority(あなたのモデル・マイノリティではない)』が上映された。モデル・マイノリティは少数派でありながら平均より高い社会的、経済的地位を獲得し成功していると認識されているグループで、しばしばアジア系アメリカ人を指し、それが歴史的に有色人種コミュニティ間の対立を生む道具として使われてきた。イベントの企画委員会は、大学入試におけるアファーマティブ・アクションを事実上終了させるという2023年の最高裁判所の決定を受け、今年のテーマの中心に「モデル・マイノリティ神話」を選び、アジア系の若い世代を呼び込んだ。

ロサンゼルスのリトル東京にある全米日系人博物館で同17日に開催されたイベントは「抵抗の根源:第2次世界大戦中の正義のための闘い」をテーマに、道徳的危機の時代に正義のために立ち上がることの重要性を強調。二世の徴兵抵抗者について幅広く書いたジャーナリストの故マーサ・ナカガワさん、コロラド州のアマチ強制収容所に収監され戦後日系コミュニティで活動し、日米文化会館の役員などを務めた故ミノル・トナイさん、カリフォルニア州のマンザナー強制収容所で生まれ、「救済と賠償を求める全国連合」の議長を長年務めた故アラン・ニシオさんが、それぞれの形で正義のために闘ったとして表彰された。

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