日系社会内で反応様々、亀裂も パレスチナ・イスラエル紛争

パレスチナとの連帯を訴え、北加桜祭りのパレード中に乱入した団体(4月21日、サンフランシスコ日本町)


昨年10月7日、パレスチナ自治区のガザ地区を実効支配するイスラム組織ハマスによるイスラエルへの攻撃で約1200人が死亡し、その後数カ月に及ぶイスラエルの反攻でこれまで3万4000人が死亡した。ガザ地区が危機的状況に追い込まれていく中で、この紛争への反応をめぐる日系社会内の亀裂も浮き彫りになっている。

いくつかの宗教団体は恒久停戦を支持する横断幕を掲げ、反発を受けたところもあれば、その姿勢に好意的な評価を受けたところもある。「批判のひとつは、私たちはどちらかの味方をすべきではない、というもの。私の気持ちは、子どもたちや罪のない人々に対する暴力、そして戦争一般に反対する側に立っています」と、オークランド仏教会のヘンリー・ブリッジ師。サンフランシスコのパイン合同メソジスト教会のジャネル・アブローラ牧師は「キリスト教文化の主流では、イスラエルという言葉が非常に目立ち、一部の人々はそれを現代のイスラエル国家と混同しがちです。信仰を持つ者として、私たちは何年もかけて、歴史的、政治的に同じなのか、またパレスチナ人の声をもっと聞くべきなのか、取り組んできました」と語る。バークレー仏教会では内部で議論になり、最終的に通りから離れた中庭に横断幕を掲げ、政治問題ではなく人権問題として、思いやりの心を強調している。

この問題は宗教団体に留まらない。日系米市民協会(JACL)のいくつかの支部は全米JACLに停戦支持を呼びかけたが、賛成決議は支持を得ることができなかった。一部の会員は、停戦を支持したことで反ユダヤ主義者と見られることを懸念していた。
4月21日に行われた北加桜祭りのパレードでは、パレスチナとの連帯を掲げる「ニッケイ・フォー・パレスチナ」が活動団体の「ニッケイ・レジスターズ」とともに乱入し、スコット・ウィーナー州上院議員の車を取り囲んだ。15分間の妨害は、現在進行中の大量虐殺と、イスラエルを支援する米国と日本の役割を非難した。

ユダヤ人組織との交流に関しても日系社会内で議論があった。舞台芸術団体「ファースト・ボイス」を運営するブレンダ・ウォン・アオキさんは、シオニスト的な見解を持つユダヤ人団体から賞を受け取ることに懸念を示し、そのような賞を受け取るべきかどうか、様々な団体で議論になった。

日系社会では若い世代が停戦支援に積極的な役割を果たし、年配の世代の見解に異議を唱えることが多く、このような変化は、占領や植民地化といった世界的な問題についての教育が進んだことも一因とされている。

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