農家で育った日系四世のアマンダ・メイ・キムさんが率いる日系農場歴史プロジェクト「カンシャ・ヒストリー」は、日系農家の歴史、特に第二次世界大戦中の強制収容の影響を記録し、人々のデータへのアクセスを可能にすることを目的としている。
キムさんは日系人農家が強制収容によって被った損失の詳細が記載された、政府発行の農業安全保障局の農地譲渡カード7000枚にたどり着くが、その記録には農家の面積や作物、農地の譲渡先が記されていた。これらの記録はデジタル化されたがフォーマットや整理が不十分だったため、当初はアクセスできなかった。キムさんは食品関連の問題に取り組む助成団体に連絡を取り、着手のための助成金の援助を受け、2023年からボランティアを募りデータの整理に取り組んでいる。
農業安全保障局の報告書によると、日系人農家の損失総額は年間売上で4000万ドル、投資で1億ドル。キムさんは、農家が失ったものに説明責任と認識をもたらすこと、また、日系農民の貢献と直面した課題を反映させるために、歴史的記録を修正することも目指している。
同プロジェクトは来年には6000件のカリフォルニアの記録を出版することを目指し、資金援助とボランティアを募集している。プロジェクトの詳細は、https://kanshahistory.org。
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