広島と長崎への原爆投下から80周年を記念するイベント「平和の目撃者」が8月9日、サンフランシスコ日本町のAMCカブキ8劇場で開催され、被爆者たちが核戦争の人道的被害を訴え、核軍縮を呼びかけた。
ロサンゼルス在住で、核兵器がもたらす影響への若者の意識向上を目的とした非営利団体「Teens Disarmament & Nonproliferation」(軍縮と不拡散を目指す10代)の創設者である17歳の双子の姉妹、岩田舞音さんと海音さんは基調講演で、約12万人の即時的な死亡、放射線被曝によるがん、先天性異常、世代にわたる長期的な健康被害など原爆の破壊的影響を詳細に説明し、1945年末までに21万4000人以上が死亡したと強調した。冷戦期に世界中で行われた核兵器の継続的な試験と生産、アルジェリアのサハラ砂漠やマーシャル諸島などの先住民コミュニティに与えた影響についても言及し、また「ナバホ族の保留地では数百の放棄されたウラン鉱山が水を汚染しているため、腎不全や肺疾患の発症率が高まっています。(ワシントン州の)ハンフォード原子力施設を囲むヤキマ族の保留地の人々は、甲状腺がんや先天性障害に苦しんでいます。米国政府は経済的差別という形で先住民コミュニティを搾取しています」と主張した。
原爆投下時、被爆者のサチエ・エラビさん(97)は広島で日本軍の死亡通知を書いていたという。また、ジャック・ダイリキさん(94)は路面電車が遅れたおかげで命拾いしたことを語った。藤本聖香さんや花岡伸明牧師ら他の被爆者からの証言も紹介され、生後8カ月で長崎で被爆し、母親と兄弟を失った花岡さんは「核爆弾は単なる爆弾ではないと考えています。無差別殺戮の手段であり、大量破壊と大量の苦痛を生み出すものです」「それは悪であり、地球上に存在すべきものではありません」と、録音インタビューで訴えた。
短編映画『ヒロシマの少女』(シンシア・リウ監督)と『マッシュルーム・クラブ』(スティーブン・オカザキ監督)が上映され、多様な宗教の指導者たちが宗教を超えた追悼をし、ランタン儀式が行われた。
被爆者友の会のゲリ・ハンダさんは、生存者が高齢化する中で被爆者の証言を保存する緊急性、被爆者の物語を伝える上で個人的なつながりの重要性を指摘し、その教訓が次世代に伝えられるよう努める必要性を強調した。
戦争中に日本に残され被爆した帰米二世の祖父たちをしのんで母と妹と共に参加したローガン・イワオ・ソモザさんは、多くの人が被爆者に哀悼の意を表してくれたことに感謝し、学んだことを通じて原爆投下に関する意識を広めたいと語った。







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